standard time
◇定義:JIS Z 8141-5502要約
習熟した作業者が、所定の作業条件で、必要な余裕をもち、正常なペースで仕事をする時間
◇補足:
定義の解釈
習熟した作業者:十分な経験を持つ標準的な人であれば該当すると考える。
所定の作業条件:職場が決めた手順と決めた工具・設備類、作業レイアウト、職場環境、他が当てはまると考える。
必要な余裕:作業中は人に必要な時間が当てはまり、作業外の余裕であれば、職場が決めた非可動時間が当てはまると考える。
正常なペース:意欲をもって、就業中そのペースを維持し、翌日に疲れを残さず同じ仕事ができるペースであると考える。
この場合の標準時間の設定式は、一般的に
標準時間=観測時間×観測スピードの修正係数※1+余裕時間
で表される。
※1.レイティング係数という
[考え]
上記式は、個別生産への適用が難しいと考えている。個別生産とは、例えば6人の人だけで「明日から3か月の期間で、普通自動車Aを6台、初めから完成まで作ってください」「それが終わったら、次の3か月で、バスBを6台同じく作ってください」「それが終わったら、次の2か月で、トラクターCを6台同じく作ってください」といったイメージで製品を作ることに近い。
このようなものづくりでは、作業時間において個別工程のレイティングの影響よりも、習熟から受ける影響のほうが大きいと考えられる。習熟の影響を受けているかどうかは、間欠的に生産する品目の、作業時間の実績値がギザギザになっているかどうかでも確認できる。この場合の標準時間(連続生産やロット生産よりも、標準時間を見積もる工程範囲が広い場合)の設定式は、次のように考えている。
個別生産の標準時間=観測時間×習熟の修正係数+余裕時間
(久保田)
記載:2024年9月4日
